合宿免許ガイドブログ
合宿免許の歴史
2025年8月6日

● 合宿免許の始まり
合宿免許(正式には「合宿制運転免許取得プラン」)は、1970年代後半から1980年代初頭にかけて、日本で広まり始めました。背景には以下のような事情があります。
◉ 時代背景と誕生のきっかけ
- 都市部の教習所の混雑
大都市圏では通学制の自動車教習所が非常に混み合っており、予約が取りにくく、免許取得までに長期間かかっていました。 - 地方の教習所の閑散化
一方で、地方では人口減少や若者の流出により、教習所の利用者が減って経営が厳しくなっていたため、新たな集客方法が求められていました。
→ このミスマッチを解消する形で、地方の教習所が都市部の若者向けに短期集中型の「合宿プラン」を提供し始めたのが、合宿免許のスタートです。
● 合宿免許の発展
1980〜1990年代にかけて、合宿免許は以下の理由で急速に広まりました
- 短期間(約2週間)で免許が取れる
- 教習費用が通学よりも安く抑えられる
- 宿泊費・食費込みのパッケージが人気に
- 観光地や温泉地での「旅行気分」が魅力に
さらに、旅行会社や大学生協との連携により、「春休み・夏休みの学生向けプラン」としても人気を博しました。
● 現代の合宿免許(2000年代以降)
- オンライン予約・比較サイトの登場
合宿免許専門の比較サイトや口コミサイトが登場し、利便性がさらに向上。 - 多様なプランの登場
・女性専用プラン
・カップルや友人同士OKプラン
・ビジネスマン向け短期集中プラン など - 外国人留学生の参加も増加
英語・中国語など多言語対応の教習所も登場し、インバウンド需要も一部取り込んでいます。
● 今後の展望
- 自動運転技術の進化
免許制度そのものの見直しも今後は課題になるかもしれません。 - 地方創生との連携
合宿免許は地方の観光・経済活性化にも貢献しており、今後も重要な役割を担うと期待されています。
● 日本で最初に運転免許を取得した人
日本で最初に運転免許を取得した人物は、**品川弥二郎(しながわ やじろう)**とされています。
■ 概要:
- 時期:1900年(明治33年)
- 人物:品川弥二郎(政治家・元内務大臣)
- 内容:当時は「自動車運転免状」と呼ばれるもので、警視庁から発行された許可証のような形態でした。
当時はまだ法制度も整っておらず、正式な「免許制度」ではなく、「許可制」でした。そのため、品川氏は“日本で最初に自動車の運転を公的に認められた人物”という意味で、最初の取得者といわれています。
● 近代的な運転免許制度の開始
- 年:1919年(大正8年)
- 制度名:自動車取締令
- このときの第一号:正確な記録は残っていませんが、以後、本格的な「運転免許制度」が始まりました。
今回は、合宿免許の歴史という観点から合宿免許についてご説明しました。
日本全国の自動車学校が、合宿免許について関心を持ち始めてきており、
これからも豊富なサービスが生まれ続けるかもしれません。
運転免許を取得するなら合宿免許一択になってくるかもしれません。